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クワハラ謹製 ダウンヒルバイク 風 グリフォン
アスファルトに怪しい影を落とすコイツは、いったいナニモノ? |
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クワハラ・バイクワークスのスタッフが創り上げたDH(ダウンヒル)ルックのグリフォンをご紹介! でもクワハラの取り扱い商品ばかりが強調されていて、ちょっと宣伝広告になってしまうのは、ご勘弁のほどを。
陰を生み出すレイアウトの正体はこちら→■何気なく置いただけなんですけどね。
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なんといっても目立つのは、フロントまわり。
SHOCK WORKS のDHフォークに the のフェンダー、そして
HAYES のディスクブレーキ(前後とも)。 実はすべてがクワハラの取り扱い商品。。。 このスカスカのクリアランスで
the フェンダーの効果がどれほどあるのか?という疑問はともかく、これだけ格好良くまとまっていれば、文句のつけようが無いですね。思わずDHにチャレンジしたくなります。モトクロス・バイク(オートバイの方)をイメージしてしまうのは、ロングストローク・サスペンションの宿命でしょうか。
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リヤのHAYESディスクブレーキは、非常に簡単なアタッチメントを介して取り付けられています。もともとグリフォンのスイングアームには、汎用性のあるネジが切られており、そこへブツ切りのアルミブロックと、高さ10ミリほどのブッシュ2個を挟んで、合計4本のネジでキャリパーを固定しただけなのですが、こんなものでも制動力は充分に発揮するみたいです。ただ、ブッシュまわりの耐久性にやや難があるような。。。 永く使うなら、削り出しの一体モノを考えた方が良いと思います。
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フロントチェンホイール(前ギヤ)には SUPER-GEAR
のプロトタイプをインストール。どちらに回しても前進の駆動力を生む優れモノで、逆回転ではギヤ比が軽くなるように設計されています。このギヤ比の変化がポイントで、変速操作をせずとも急場を乗り切ることができることから、路面変化の激しいDHレースや、タイトコーナーの連続するBMXレースでは、とても有効な武器となります。逆回しに踏むという動作には、やはり違和感が伴うのですが、逆回転時のジャミングが無いことからチェーンが外れにくいというメリットもあり、これからレース等での普及を目指すそうです。
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というわけで、「このマシンならDHをこなせるに違いない!」と考えた貴方。甘〜い、甘い、あずき金時ぐらいに甘い。ハンドリングに関しては、ノーマルのグリフォンと何ら変わり無くナチュラルで、ストレートもコーナーもスムーズにクリアできるのですが、DHフォークとディスクブレーキの組み合わせが明らかに過剰スペックのようです。ブレーキを軽くかけただけでもググっとダイブして前方に投げ出されそうになる挙動変化は、はっきり言って、“恐怖”そのもので、重心の高さと相まって、小径車のウィークポイントを露呈することとなってしまいました。
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ま、何はともあれ、とってもカッコイイのは確かです。挙動変化の大きさも、フォークのダンピングを増やすなどしてセッティングを煮詰めれば、ある程度は解消されるでしょうし、乗り続ければ慣れも出てくるでしょうから、もしかしたら、このマシンでDHレースに勝利するような日が来るかもしれません。(あずき金時をハチミツで煮詰めたぐらいに甘い甘い。)
でもグリフォンには、レースの勝利は関係ないです。 乗り手をワクワクドキドキさせるこのマシンには、ためらうことなく満点を差し上げましょう!
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