宿野輪天堂のアイドル
エイハブ船長をご紹介します。
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1997年の夏だったかな? 近所の散髪屋さんの娘に捕らえられて、宿野輪天堂にやってきた石亀のエイハブ(オス、当時2歳ぐらい)。捕まった場所が家庭排水を流す溝の中で、甲良一面にヌルヌルの藻がこびり着いていました。その娘と一緒に歯ブラシでゴシゴシきれいにしいてると、「おぎゃん、後はまかせた!」
の一言。で、当店のアイドルとなるはめに。
果たしてエイハブは幸せなのだろうか。。。
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右の絵ぐらいまでイジると、ちょっとガメラっぽく見えますよね。本物のエイハブも、手足をよく見ると、尖って黒々と光る爪先と、うろこ状にガードされた皮膚を持っており、なかなか格好よろしい男前です。
当店に来る前から、右足首より先を何らかの理由で失っており、キャプテン・エイハブの命名は、映画「白鯨」に登場する片足の船長の名前から拝借しました。
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片足ゆえに外ではかなり不自由していたみたいですが、安定して食事がとれるようになってからは、みるみる元気になって、今ではちょっと肥満気味かも。真冬でも水温25度に保たれた水槽で、ぬくぬくと暮らしています。でも冬眠させてもらえないのは可哀想かな。ちゃんと食べていれば問題無いそうですが、次の冬は休ませようかとも思ってます。 |
石川良輔著 「うちのカメ」 (八坂書房・本体2000円)
この本は面白いです。屋台で買ったクサガメ「カメコ」と、著者との35年(!)の生活を綴ったもので、20数年間の金魚生活から脱却して、人格(?)を持って同居人と暮らすようになる実話です。部屋の中をブラブラ散歩して、主人にすり寄っていく話しなんかを読んでると、自分でもカメを飼ってみたくなるのですよ。で、そんな思いの中、やって来たのがエイハブでした。
今も健在かな?カメコさん。 いつまでもお元気で居て欲しいです。
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もちろん、エイハブにもがんばって欲しいです。最近ようやく、持ち上げても頭を引っ込めなくなったんで、手渡しで食事してくれるのも間もなくかな。近くの川から何とか嫁さんを見つけてきてあげるから、今後ともよろしくぅ。
えっ? 店長が先に何とかしろって?。。。
※店長追記(2000年1月1日):
ごめんよエイハブ、店長は先に結婚してしまったぜぃ。いつか必ずエイハブにも嫁さんを見つけてくるからなっ。 |
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Captain AHAB
皆さんは石亀(ニホンイシガメ)という種が、地域によっては絶滅の方向に向かっているのをご存じでしょうか?人的な環境破壊の他には、特に外国産のミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)などの強力な野良亀(!)の影響が強く、生態系が変化して、石亀の居場所が無くなっているらしいのです。川や沼を汚さないのはもちろんのこと、もし貴方が生まれ故郷の遠いカメを飼い始めたのなら、生涯を共にする覚悟も育ててくださいね。
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