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update/ 2002.06.18

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輪天堂にダルマ自転車がやって来ました。
ひょんなことから輪天堂にやって来たダルマ自転車。
丸石自転車が20年ほど前に生産していたらしい、という一般向けの中古車なんですが、そのまとまりの良さにOGYAN店長がすっかり一目惚れしてしまったのでした。
←首をひねった後姿。
こんなフォルムは、今の自転車には見られないですね。26×14インチホイールという、こじんまりサイズで、真後ろはさらにシンプルなお姿。→
もともとこういう系統のサドルが有るのでしょうか?弁当箱型のサドルが品良く納まっています。ビニールレザーの表皮に柔らかめのスポンジで、座りごこちは見た目通りかも。今のサドルみたいなしっかり感は無いですね。
このビニール製のグリップも良く似合ってます。ブレーキレバーを操作するには向かないカタチですが、ブレーキの無い自転車なんで、問題無いです。黒いフレームに黒いハンドル、そして黒いグリップ。。。素敵!
真っ直ぐで幅の狭いハンドルの前には、レトロなランタン風バッテリーライト。標準装備品なのかどうかは不明ですが、前から見ても横から見ても上から見てもバランス良く納まってます。カーブを走行中にヒザが干渉するのがやや難点。けり落としてしまうのですょ。
このバッテリーライトに関しては、本当にレトロです。というか作りが古いです。中国雑貨店で売ってそうな仕様で、薄い鉄板と樹脂とガラスと真鍮を機械的に組み合わせています。溶接や接着なんて一ヶ所もありません。
ループしたフレームの先端には、カンガルーのヘッドバッジ。両面テープでなく鋲で止めてるのはさすがなんですが、バッジの素材がプラスチックなんで、妙に綺麗です。
輪天堂的には、前後に使われた丸い鋳物のフォーククラウン(フロントフォークの肩部分)が大のお気に入り。細かなこだわりなのかもしれませんが、プレスクラウンや電気溶接のゴツゴツした印象が無いので、自転車全体の印象も柔らかくなっているように思います。
クランクのキャップにも丸石のエンブレム。かつては完成車メーカーオリジナルのクランクキャップが、当たり前のように使われていたのですが、今は部品メーカー主導で、ボルトのアタマが飛び出してるか、つるつるのノーマークになってしまってますね。
これまたちょっと前までは、当たり前のように普及していたゴムとプレス部品のペダル。いまどきの一体整形の樹脂ペダルとは趣きが違いすぎます。激しくこけるとバラバラに壊れてしまうのですが、前のオーナーさん達は大切に扱っていたようですね。
乗った姿はこんな感じ。程よく小さいのが良い感じですね、きょん部長も気に入ったみたいです。
実際に走ってみるとダルマ自転車特有の乗りにくさがあって、踏めば踏むほどフラつきます。力強く踏めないので上り坂は全く上れず、ブレーキが無いので下り坂も走れず、クランクとタイヤが一対一で駆動するのでスピードも出せません。。。
でもそんなこと、どうでも良いのです。平坦な道路を、いつでも止まれるスピードで、ゆっくりと走ることにします。いずれはもっと走れるダルマ自転車も作ってみたいなぁ〜なんて、何となく思うものの、この姿でこの走りなら、何の不満も無いなぁ〜とも思ってしまいました。

そうそう、このダルマ自転車は当店では
非売品ですので、悪しからずご了承下され〜。かつては丸石自転車から普通に販売されていた商品ですので、またどこかに中古車が在るのではないでしょうか。
当面は輪天堂のマスコット&素材(?)として、活躍させるのら〜。


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