射撃用のイスを作りました。
身体障害者の方が射撃競技に使うイスをデザイン&製作しました。
今回の依頼主はパラリンピックのシドニー大会に日本代表で出場したこともある現役選手で、まだら熊さんって愛称で呼ばれる巨漢(!)の持ち主です。それゆえ、頑丈で高精度であることが第一のご要望なのですが、全体のサイズや最低限の機能は以前のイスを参考に、デザインや付加機能は輪天堂に全てお任せしてもらうことができました。
射撃競技の雰囲気になじむ、クールな仕上がりをご覧下さい。 |
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座面にはリカンベント・バイキーのシートを改造し、前後の傾きや高さの調整がカンタンな自転車用のシートポストに取り付けました。
シートの座面が予想以上に柔らかかったので裏面に補強を入れたのですが、実はこの補強、座面左右のたわみ量をコントロールする機能も備えています。シートに対して横方向に構える射撃姿勢を、よりシビアにセッティングすることが可能になりました。
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海外遠征に備えて、折り畳み機能も儲けました。
操作は6本のネジを6ミリの六角レンチで軽く緩めたり締めたりするだけですが、折り畳みを繰り返しても全体の精度を損なわないよう設計されています。
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こんな射撃用途に徹したイスですが、受注生産にて
どなた様にも販売可能です。販売ご希望の方は
宿野輪天堂までお気軽にお問い合わせ下さい。
販売価格:¥88,000.- (税別)
細かな仕様変更等にも、ご相談に応じます。
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その後、、、
射撃場の中には荒れた床もあるということで、イスの接地面にスパイクを設けました。2本のエッヂの前後に2本ずつ、合計8本のスパイクピンが、やや凶悪なイメージで取り付けられています。これは陸上競技用のスパイクピンを流用したものですが、射撃場の床にあわせて自由に取り付け、取り外しが可能です。
この程度のカスタムであれば販売価格に影響はありませんので、お気軽にご相談ください。
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