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update/ 2002.05.31

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- セグモク? - → 1. 製作編 → 2. 試乗編


次世代キックボードを作ろう!

アメリカの発明家・ディーン・カーメン氏によって開発された一人乗りの電動スクーター・セグウェイ(SEGWAY)って乗り物をご存知でしょうか? それは左右二輪の台車に搭乗者が立って乗り、体重移動で走りをコントロールするという、常識的には不安定極まりないはずの乗り物なのですが、最先端の電子制御技術により、キント雲で飛び回るがごとく誰もが自由自在に乗りこなせるらしいのです。2001年末に正式発表される以前、ジンジャーって開発コードで呼ばれていた頃から、現代都市交通に革命をもたらす世紀の発明とまで言われてましたね。
で、輪天堂ではそんな先端技術バリバリの対極に位置すべく、アナログバリバリの二輪スケーターを作ってみることにしました。「最も優秀な制御装置は人間の脳である」って、アメリカ人のお客さんが言ってたこともあり(実話)、ここはひとつ人間制御の限界にも挑戦する、アナログ・セグウェイを作ってみますか。。。

そんなアナログ・セグウェイのイメージは左のとおり。
メインフレームの下端に6インチの車輪が左右にレイアウトされ、搭乗者はその中央に開けられた穴に片足を突っ込んで乗ります。まさしくセグウェイのレイアウトそのまんまなのですが、電子機器は一切排除、駆動はもちろんキック!キック!のキックボードタイプです。そのシンプルな構造ゆえにとてもコンパクトで、電車へ持ち込む際にも折り畳む必要がありません。もし実用の目処が立てば、これまた現代都市交通に画期的な乗り物として位置付けされるのではないでしょうか。。。

前置きが長くなりましたが、とりあえず試作機をつくってみることに。
今回はハネモクの流れを踏襲して、ホームセンターで手に入る素材を中心に木製のアナログ・セグウェイを作りました。 だから命名 セグモク、、、なるほどね。
製作に必要な主要素材はたったこれだけです。
メインフレームの材木には、ハネモクを作った際に穴の寸法間違いでボツにした2×6のツーバイ材を流用しました。
車輪もハネモクと同じ、6インチの空気入りタイヤです。ロビンのカスタム用として、ロビンオーナーのお客さんに新宿の東急ハンズで買ってもらったものですが、今回の試作にちょっと間だけ拝借することにしました。
左の錆びたパイプ、輪天堂の片隅に転がっていた直径25.4ミリのクロモリ(CrMo)パイプがハンドルです。真ん中の棒は車軸に使うM8ネジのロッドですね。
ハンドルは写真のような金具で固定します。水道管の配管に使う金物で、1ヶ50円ナリ。 「20」という表示だったので直径20ミリ対応かと思いきや、もっと太い内径20ミリの水道管に対応って意味だったのネ。いや、ハンドルを太くしたので何ら問題無いっす。
そしていよいよ加工編。

まずは足を突っ込むための穴を開けるのですが、靴を乗せてみると左右に15ミリ弱の厚みしか残りません。長期間使うには強度が心配されるところですが、試作なんでOK牧場。
木の板をくり貫くのに、写真のような便利な木工道具を使いました。円の直径に合わせた左右の歯を回転させ、厚さ50ミリくらいまでの板をカンタンにくり貫くことのできる優れものです。
この刃物は低速回転で使うのがポイントなんで、ボール盤にセットするのが安心ですね。片面から一気にくり貫かず、裏からも掘るようにすれば刃物が傷みません。
残りの角の部分はぎゅぃ〜んと糸ノコ盤で。これだけ工作機械が揃っていると、あっという間に加工が終わります。
袋ナット用に車軸を長さ230ミリきっちりに切りましたが、普通のナットで締めるならだいたいでOKです。その車軸をフレームに貫通させるのが、実は今回の加工の中で一番難しいかも。もしムリなら、何らかの金具でフレームの下端に貼りつける方法もありますね。
組み立てもあっという間に出来あがり〜。そもそもメインフレームが廃材利用なもんで、幅や長さがテキトーですが、まずは試作、試作。乗って試して、いろいろ決めれば良いことですネ。
くり貫いた穴に靴を突っ込んでみました。けっこうイメージどおりのホールド感なのですが、きっちりホールドするのが良いのか悪いのか、それも試してみないことには判らんですネ。
最後に(もう最後!)ハンドルを取り付けます。
位置はフレームの最上端、ハンドルの長さはまだ決められないので素材のまんま。パイプのサビも、そのまんま。
前出の水道管用金物で固定するのですが、強度が欲しいので長さ50のネジを貫通させました。

無造作な取り付け方ながら、味のある仕上がりでしょ。
で、あっという間に出来あがり〜。いずれピンクに染めたら、より可愛く仕上がると思うのですが、今のままでも、なんか良い感じだな〜。
ひとまずハネモクのシールをぺたっと貼って、一緒に記念写真。
いやぁ〜、やっぱりなんか良い感じだわ。


それじゃぁ、せっかくなんで、乗ってみましょうか → 2. 試乗編へ

- セグモク? - → 1. 製作編 → 2. 試乗編

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