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update/ 2001.12.10

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フレームワークのカナメ、AMP社製フロントフォークには、バットマンのイメージで繰り抜かれたブリッジ。ちょっとアメリカンテイスト。
とにかくホイールベースを詰めるために、どこもかしこもギリギリに設計されています。変速も3速が精一杯でした。
シート下には怪しげなギミック。左のシフトレバーでコントロールされるそれは、パーティスプレーです。後ろに向かって糸をぴゅ〜。
ひょっこりコタロー
1995年製作
※現在、新規のご注文は受け付けておりません。

好きなあの娘もひっくり返る
駐車場から職場への移動など、車を絡めたい狭い空間での利便性を追求したコミューターバイクです。’95東京国際自転車展で発表され、多くの笑いと恐怖を誘いました。
分解したり折り曲げたりせずに、そのまま軽自動車に積める大きさを目標として設計されており、輪天堂デザインらしく20インチホイールに前後サスペンションと前後ディスクブレーキを装備しながら、車重は11キロと、積み下ろしを考えた重量に抑えられています。
ただし、あまりにコンパクト性を追求し過ぎたために、その走りは恐怖に満ち溢れています。。。ちょっと強く踏み込めば、乗り手の意思に関係無くウィリーし、ウィリーしようとすればバク転しそうになり、急ブレーキをかければ前転しそうになり、前転の用心に腰を引けばバク転するという乗り味です。ただ、それら恐怖を楽しみとして捉えれば、ホントに愉快な乗り物であり、また慣れてしまえば意外にしっかり走ります。実際、前記自転車展の会期中には、足代わりに東京都内を走り回っていたという実績もあります。ちなみに自転車展でついたあだ名は「バク転王」なんですが。。。

○製作秘話
マグナムコミュタローを肴(さかな)に雑談していると、必ずと言っていいほど話題に上るのが「折り畳みが出来たらいいのにね」という希望でした。もともとマグナムコミュタローは、小径車=コンパクトという常識を無視することで、従来の小径車を越えた走行性能と乗り味を実現しており、20インチホイールを採用したのも、コンパクトさを狙ったのではなく、肩肘張らないリラックスした走行を許すという、メンタルな面を考慮しての選択でした。しかし小径車=コンパクトという概念は非常に根強いものがあり、小径車を得意とする宿野輪天堂としては、避けて通れないテーマであると認識しています。ひょっこりコタローは、そんなテーマの回答の一つとして登場しました。

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