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RINTENDO > PRODUCTS > RECUMBENT Bikes > DREAM > TEST RIDE #2
update/ 1999.06.18

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- RECUMBENTS TEST RIDE - → 1.前編 → 2. 中編 → 3. 後編


【3】 峠を走ってみました。 まずは上り。
宿野輪天堂近くの逢坂峠へ行ってみました。この峠はストレートとタイトコーナーが繰り返される綺麗に整備された舗装路で、新車の開発テストに、いつも利用しています。
そんな勝手知ったるコースを、まずは頂上まで上ってみました。が、ガガガガ〜ン。普通の自転車に比べて明らかに、
リカンベントは上りがしんどい(疲れる)! どうやら、いきなり、リカンベントのウィークポイントに触れてしまったみたいです。
正確には「太ももの筋肉だけに負担が掛かり過ぎる」という感じで、登りでダッシュしてみると、太ももの筋肉だけが真っ先にあがり、他の筋肉はもちろん、息さえもあがることなくスピードを落とさざるを得なくなります。
これは足に体重を掛けることが出来ないのが原因のようで、つまり普通の自転車では、立ち漕ぎで左右のペダルへ交互に体重を掛けるだけでも駆動力が生まれるものですが、リカンベントの場合は、足の、特に太ももの筋力からしか駆動力が生み出せないからのようです。
また、上りがしんどいという傾向は、三輪のウインドチータの方がより強いのですが、これは足の位置に問題があるようです。5度傾けた右の写真を見てもらえれば一目瞭然ですが、ペダルに体重を掛けるどころか、重力に逆らってペダルを漕いでます。腹筋にまで負担が掛かるという事は無いのですが、もしかしたら血の巡りも悪いかもしれません。(←未確認・無責任情報)
という訳で、リカンベントで長い坂道を上るときは、素直にゆっくりと走るのが正解のようです。二輪のリカンベントでも、普通の自転車に劣らない充分な安定感があり、まして三輪なら、足を地面に着くこと無く、いつでも気楽に立ち止まれます。座りごこちの良いシートに身を沈めたまんま、時に立ち止まって景色や空気を楽しみつつ、軽いギヤでゆっくり、ゆっくり攻めれば、峠の坂道もまた楽し、ですネ。


【4】 峠を走ってみました。 ついに下り。
下りは楽しい! そう、たいていの自転車と同じくリカンベントも当然、下りは楽しい! 
というか、普通の自転車以上に楽しいです!
二輪のビジョンの場合、乗車フォームも目線の高さも、ちょうど自動車に乗る感じで、頭を前に突き出して下る普通の自転車に比べれば、だんぜん安心感があります。そのせいか、どんなコーナーでもガンガン突っ込むことができて、またビジョンも不自然な挙動を一切見せずに、しっかりと応えてくれるのです。
スピードが速くなるにつれて、ハンドリングが随分とクイックになりますが、これはリカンベントの特性というより、前輪の16インチ・小径ホイールの特性が出てしまっているためでしょう。
あえてウィークポイントを挙げるなら、制動距離の長いことでしょうか。ビジョンのようなショートホイールベースのリカンベントは、下り坂でブレーキングすると前輪だけに過重が掛かって、後輪は制動力を生まないまま簡単にロックしてしまうのですが、同じ二輪でも、ロングホイールベースのモデルであれば、この傾向は少ないかもしれません。
三輪のウインドチータの場合は、もう、笑いが止まりません! 地上高数十センチの目線で見る景色は、F1のオンボードカメラ映像に匹敵(ホント)するもので、普通の自転車より50倍(ちょっとウソ)は体感スピードがあります。実はエンジンを付けたらもっと楽しめるかな、とも思ってしまいましたが、普通の自転車では全く経験する事のできない異次元世界であるのは間違いありません。
コーナーは、前述のとおり慎重にクリアしなければなりません。充分にスピードを落として進入し、突然の挙動変化を敏感に察知しつつコーナリングします。ウインドチータのブレーキは前二輪にしか付いていないのですが、上り下り関係無く充分な制動力を発揮するので、コーナーぎりぎりまでハイスピードで突っ込んで、ググッと減速してコーナーをクリアするような、まさにF1走りも可能です。

リカンベントの乗車ポジションが生む下りの快楽は、普通の自転車では得られないレベルのもので、ぜひとも皆さんにも味わってもらいたいと思いました。が、調子こいてると事故ってしまうのは、普通の自転車と同じです。(念のため、悪しからず。)

続いて → 3. 後編へ


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