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update/ 2008.03.31

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権利に関するご注意
オマケだけど畳めます。

ガープには全モデル共通の簡易的な折り畳み機構が備わっています。走行性能やパーツの互換性を重視したがゆえに、一般的な折り畳み自転車に比べれば、折り畳みサイズも大きく、前輪を外さなければならない面倒もありますが、使い道が合えば、とっても便利な機構です。

ということで、輪天堂のKYON部長がガープの折り畳み手順をご紹介〜。サンプルはOGYAN店長の私物・ガープ・ウィンドです。
まずは 前輪を取り外します。
工具要らずのクイックレバーを開いて、アジャストナットを緩めるだけの簡単な手順ですが、ガープ・スパイクのみ、スルーアクスル仕様なので六角レンチが必要です。
次に ガープロケットと呼ばれる連結部のクィックレバーを開いて、リヤサスユニットの直後から、スィングアームを切り離します。
すると 内蔵された補助輪が顔を出すので、
カチッ とロックするまで指で引き上げ、
えいやっ とサドルを持ち上げ、後輪を巻き込めば、
完了 です。
ちょっとサイズの大きな簡易折り畳み方式ですが、電車での旅行(輪行)や、玄関先での保管には、とても便利に使えます。
折り畳み状態では、後輪と引込脚が接地するので、そのままコロコロと前方に転がすこともできます。
もし玄関先などに少しだけ小さく収納するのなら、前輪を外さずにガープロケットだけを切り離して、ぶら下げて保管するという手もあります。小さめのエレベーターに乗るときにも有効な方法かもしれません。
折り畳みの限界は、メインフレーム下部のエラストマー製ストッパーにスィングアームが突き当たるまでですが、このストッパーを、あらかじめ六角レンチで取り外しておくと、左下の写真のように、より小さく畳むこともできます。
工具無しで畳めるのはこのへんまで。
後輪とサドルも外したのですが、だいたい80センチ角くらいにまで小さくなります。ただし、畳んだ状態で転がすことはできなくなるので、自動車に積む場合などに適した折り畳み方法ですね。
で、上の写真まで小さくしたガープを、小さ目の自動車に積んでみました。FORD Ka という 5ナンバー車ですが、全長3.6×全幅1.6メートルと、今どきの軽自動車より少し大きいくらいの小型車です。リヤハッチが前傾しているせいか、ラゲッジスペースもとても小さいのですが、シートを倒したりせずとも、なんとか収まりました。

そして、実際に軽自動車等に積んでみたのが下の写真。左から三菱・ミニカ、日産・マーチ、アルファロメオ・147の3台で、いずれもシートを倒さずに余裕で積めています。
Ka に積んだ場合、フロントフォークの先端がリヤウィンドをコツコツと叩いてしまうので、タイヤチューブを被せてクッションにしています。このへん、ガープの各モデルやクルマごとに工夫が必要でしょう。
でも輪天堂的には、車内には積まずに、屋根の上やクルマの後部に積んで、ガープを自慢してもらいたいとも思っています。写真は輪天堂のお客さん達の愛車で、上が「と」さんのガープ・スパイク、下が「い」さんのガープ・ストリートです。
「い」さんガープは、THULE 製で最も簡易的なサイクルキャリアに積載されていますが、クランプ部の角度が固定タイプのキャリアでも問題なく使えるみたいですね。別角度の写真もご参照下さい→■
ガープを電車やバスで運ぶ(輪行をする)には、折り畳んだ状態で袋に収納する必要があります。
写真は自転車用バッグの老舗・オーストリッチ謹製の「ガープ専用輪行袋」(生産終了)で、以下、この輪行袋でご説明します。
輪行の際には、まず、付属の固定用ベルト(単品で販売中です→■)を、スィングアームの左右のエンドに取り付けたフック(ネジのアタマ)に掛けて、折り畳み状態をぎゅっと絞ります。
すると折り畳み状態が固定されるだけでなく、ハンドルのふらつきも抑えられるので、持ち運びがとても便利になります。ちょうど腰の当りにくるハンドルステムから真下に重心が通るような感じになるので、バランスを崩すことなく、ガープを片手で持ち上げられます。
輪行袋を被せてみると、こんな感じ。ファスナーが大きく開くので、被せる作業はとても簡単です。袋の底は開放されており、地面には後輪とガープロケットの補助輪が接地します。駅のホームなどでは、ハンドルステムを持ち手に、そのままコロコロと前方に転がすことができます。
正面から見ると、こんな感じ。ガープ全4モデル共通の輪行袋なので、ハンドル幅や全高に余裕をもたせてあります。ハンドル高さやカスタムの状態によって、袋の裾が地面を擦る場合は、袋の先端のマジックテープで、袋の丈を調整することもできます。
※袋の内側にタイヤがこすれますので、初回ロットのガープ・スパイクに採用されたスパイクタイヤは使えません。(袋が破れてしまいます)
ショルダーベルトも付属しますので、階段の多い駅などで活用してください。
← 空いた片手で鼻もつまめます。
外した前輪は、付属の専用バッグに収納して、ハンドルステムにぶら下げればかさばりません。もしサドルの出っ張りも気になるなら、シートポストごと抜き取って、前輪と一緒に片付けてください。
そして、実際に輪行してみたレポートはコチラ→■
意外なほど気楽に旅行できました。
そんなこんなのガープの折り畳み機構ですが、オーナーの皆様の環境に合わせて、上手に有効活用してもらえれば幸いです。オマケとはいえ、使いこなせれば、もっとガープが身近になると思いますょ。



※レポートに登場する黄色い輪行袋:オーストリッチ「ガープ専用輪行袋」と、その後継品のKIKO「輪行ポンチョ」は、販売を終了しました。現在は、ガープ専用となる輪行袋は販売されていませんので、市販汎用品のご利用をお願い致します。
汎用品では、例えばモンベル社の「コンパクトリンコウバッグ」が、底の開いた収納方法となっており、ガープの機能を活かした輪行ができそうです。(サイズが少し小さかったり、前輪の収納袋が付属しなかったりするので、それなりの工夫は必要です。)


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